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<核融合発電>重水素実験始まる 市民グループ抗議 岐阜

   

岐阜県土岐市の核融合発電の実験施設「核融合科学研究所」(核融研)で7日、核融合に必要な高温のプラズマを生成するための重水素実験が始まった。実験期間は9年間。実験では放射性物質のトリチウムと中性子線(放射線)が発生するため、環境汚染や健康被害を懸念する市民グループは同日、核融研の施設前で抗議活動を行った。

 大学共同利用機関法人自然科学研究機構の核融研は、次世代エネルギーとされ、太陽がエネルギーを生み出す仕組みと同じ核融合を利用した発電の実用化を目指して1989年に設立された。プラズマを高温度、高密度の状態にするための大型ヘリカル装置を使い、98年からプラズマ生成実験を開始した。

 重水素実験を巡っては2013年3月、岐阜県と土岐、瑞浪、多治見の周辺3市が実験開始に同意した。核融研は実験棟を厚さ2メートルのコンクリート壁と厚さ1.3メートルの天井で遮蔽(しゃへい)して中性子を外部に漏れないようにするほか、トリチウムは酸化させて水の状態にし、除去装置で回収するなどの措置を講じている。

 核融研の制御棟で7日、「重水素ファーストプラズマ点火式」があり、竹入康彦・核融研所長が大型ヘリカル装置の起動ボタンを押した。竹入所長は「安全管理を徹底し、核融合炉の実現につながる成果を上げられるよう全力を尽くしたい」と述べた。

 一方、核融研前では県内外の市民グループや地元住民約50人が「トリチウムは少しでも出すな」などとシュプレヒコールをして実験中止を求めた。【小林哲夫】

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